キャッキャウフフで宇宙人なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのキャッキャウフフで宇宙人な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月23日の時点で一番のキャッキャウフフで宇宙人なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.1 1 キャッキャウフフで宇宙人なアニメランキング1位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(アニメ映画)

2024年3月22日
★★★★☆ 3.7 (62)
249人が棚に入れました
東京で女子高生ライフを送る小山門出と中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日から、突如現れた巨大な宇宙船「母艦」が浮かんでいた。異様な光景は日常に溶け込み、当たり前となっていたが、ある夜、東京で悲劇が起こる。

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

衝撃作です。青春と正義と災害を描いた壮大な日常系本格SF。追記 2回目見ました。

 インデペンデンスデイ、ニーアアンダー7、ヒドゥン、デスノート、マイケルサンデル、ゴジラ、時をかける少女、311、機動戦艦ナデシコ、タコピーの原罪、ドラえもん…の要素が入った日常系です。
 他にもあるでしょうが、要するに要素が多いです。それぞれの視点で分解する難易度は高くないです。

 いや、すごかったですね。上映時間120分らしいですが、体感時間は80分くらいかな。情報量は180分くらいのが圧縮されている感じです。ジェットコースターの様でいてのんびり女子だけ(ではないですが)青春ものでもあります。

 浅野いにお氏の作品は「うみべの女の子」が好きで何度も読んでいますが、それ以外はどうも性が合わず本作も1話を試し読みかにかをして切っていたと思います。ただ、本作を見てやはりマインドは一緒かな…と。読んでみたくなりました。結末は違うと公言されているみたいですし。

 大人になる意味、現実社会に生きる思春期の精神の中身といえばいいのでしょうか。進路、恋愛、性、親、天才と凡人、いじめ、正義、友人…そういうものが襲い掛かってくる小学校から高校時代の生きづらさをSF的表現で見せたような感じです。

 災害のオマージュとして、日常と非日常のシームレス感あるいは断絶感が同時に存在するような作品ではありますが、一方でこの思春期に襲ってくる精神的なクライシスのオマージュとも見えます。

 テーマは結末を見ないと何とも言えませんが、ストーリーとしての結末は分かりませんけど、思春期の落としどころになるのかなあ、という気はします。

 特筆すべきは映像がすごい…というと語弊がありますかね。2次元アニメ的なアニメ表現ですが明らかに3DCGですよね。見やすいのなんの。エフェクトだよりでなく、戦闘シーン頼りでもないです。それでいて構図はいいんです。

 脚本も詰め込んだなかに映像表現で上手く補完しているので、結構頭を使わなくても話の筋は素直に読めます。伏線とか考察とかそういうのを無理にする必要がない分かりやすさです。考察系とエンタメ系の要素のいいところが上手く組み合わさっています。演出も面白さと迫力と緊迫感と上手く表現できていたと思います。

 むしろ頭を使うのは別のところですね。頭がクラクラします。SFと書きましたけど表題がデーモンなので…まあ、それは後半ですね。

 稀にみる名作になる可能性を秘めています。後半次第ですけど。私は絶対に行きます。
 で、映画で一儲けした後でいいので、120分×2で240分です。つまり20分×12で1クール行けますよね?広く世間に公開してはどうでしょう?

 私平日に見ましたが、サービスデイなのに2人しかいませんでした。この作品が埋もれるのはもったいないです。



追記 無理無理時間作って前章も見てきました。

 後章がもう始まっていますが、なんとか上映館を見つけ無理無理見てきました。やはり面白いのは前章、感動・深さは後章という印象です。

 前→後→後→前という順番で見ました。

 で、2回目を見て気が付きました。この作品は「これからどうなるの?」がとても素晴らしい構成にまとめられています。ですので、面白さで言えば1回目が圧倒的に面白かったです。

 ただ、後章をみてから前章を見ると、ああ、そういうことか…とか、微妙な伏線に気が付いたり、意味が重層的になったり見方が変わったりという深堀りができるようになります。

 まこととふたばがなんで田舎から出てきたの?とか東京という意味が分かってくると味方が変わります。
 あるいは、前章の小学生の門出の正義と、後章のシップと小比類巻の正義の対比の構造とか面白いですね。
 イソベやんはもちろん「トモダチ」ですが「未来」「正義」「便利道具」などなどいろんな意味を後→前で見ると感じました。

 で、あとはアメリカで12巻まで含めたであろう、配信版が始まったらしいですね。コミックスで確認しているので、マストではないですが、見たいものです。

 あと、EDのANOさんという声優の人の曲の入りは本当に良かったです。(いやもちろんANOさんという人の名前と顔くらいは知ってますけどね。歌手だったんですね)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クソやばい地球人の青春に遭遇した宇宙人には同情を禁じ得ません

3年前“8.31の悲劇”以来、宇宙からの“侵略者”の巨大<母艦>に覆われる東京。
その下でハイテンション女子高生ライフを送る主人公少女らの日常と、
<母艦>という非日常が混ざり合う中で、やがで開示されていく真相と共に、日常と世界の破滅が示唆される同名コミック(未読)の劇場アニメ化作品の前半部。


【物語 4.5点】
作風は青春の一頁が世界の一大事とシンクロするセカイ系の再生産。
2014~2022年連載作ということで東日本大震災後、コロナ禍の世相も取り込んだ人間&世界模様が描かれる。


大抵のセカイ系でイタいのは主に思春期主人公の周辺になりますが、
本作の場合は災害、事故での犠牲者ニュースをも、スマホゲーのイベントと並行してコンテンツとして高速消費して、飽きたらもうオワコンだと使い捨てていく情報過多社会の病理。
マスコミを不信する余り、ネット上の陰謀論界隈に沼る母親。
個体ごとの正義を絶対化し、SNS上でマウントを取り合うまででも十分イタいのに、武器を持って傷つけ合うまでエスカレートする人類の異様。
など、東京及び日本、地球全体がイタくて終わってる感が、痛いトコロをマシンガンのように撃ち抜く台詞回しによって醸し出されています。

大体、宇宙からの“侵略者”として<母艦>に防衛利権の匂いをプンプンさせながら、大仰なレーザー兵器で攻撃を仕掛けているわけですが、
彼らの目的が侵略かどうかなどは真剣に議論されることはなく。
そもそも実は{netabare} “侵略者”が直接手を下した犠牲者はゼロなのでは?とすら思います。
8.31の被害は<母艦>を<A爆弾>により攻撃した米軍によるものですし、
作中での犠牲者も小型&中型船への“防衛行動”の巻き添えを食ったものなのではないでしょうか。{/netabare}
リスクをあると決め付けた人間社会のおぞましさ、滑稽さの炙り出しも上々です。


人間視点のSFとして挑むと、全体に日常がとっ散らかった感、
後半、主人公少女2人の青春が事の発端と結びついた回想という、世界がひっくり返るシナリオ転換などに振り回される危険性もあります。

が、私の場合は冒頭から、これは地球人を観察する宇宙人の視座で俯瞰した方が折り合えると割り切って観たので何とか付いて行けました。

特に産業革命以後、200年程度という宇宙から見れば瞬きする間に、
文明を急発達させ、爆発的に増殖し、地球を壊す勢いで戦争や大量虐殺(ジェノサイド)を繰り返して来た人類。
この原爆を持ってしまった猿の如きキモい地球人。
果たして心の成熟は伴っているのだろうか?
ちょっと“イソベやん”の“内緒道具”を渡して裁定してみよう。

前章終わった段階で世界は一層波乱含みですが、
後章に向けて、命綱となるテーマは提示されていると思うので、
手応えを感じながら後半戦に挑みたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ Production +h(プラスエイチ)

個人的に、初代『ガンダム』、今敏監督の方の『パーフェクトブルー』など、
人間の顔ってちゃんと観察すると美形一辺倒ではなく、
時に昆虫の如く気持ち悪くもある。
そこを再現できている人物デザインに対しては点数を盛る傾向にありますが、本作も同様。
私は特に、おむすび顔に円な瞳のメガネ娘・出元亜衣のデザインが好きです。

<母艦>周辺に揺らめくレタリング?が、
ゴシック体で打ち出される作中テロップの生成、解体過程でも垣間見えるのも意味深。

観察者視点に一歩引かせる地球人デザインと、テロップのレタリングが、
私を冒頭から宇宙人視点に誘導した主因。


細部の背景美術にも社会風刺などを含んだ表現が散りばめられ情報量は多め。
私の脳裏に焼き付いているのは、8.31以降は数える程しか出ていない“侵略者”への防衛行動での民間犠牲者。
それをトップニュースで大騒ぎする傍らで映し出される交番の看板。
<母艦>関連を遥かに凌ぐ数の交通事故死傷者数。
この辺りも騒ぐと決めたニュースばかり取り上げるメディアと、
反発して陰謀論に囚われるネット民という両極端を想起させられジワジワ来ます。


総じて巨大<母艦>の大技だけではない、地球人のイタい所を表現する小技も効いた刺激的な作画です。


【キャラ 4.5点】
主人公の眼鏡っ子・小山門出(かどで)
ロングツインテールの中川凰蘭(おうらん)こと“おんたん”
メイン2人に、恋愛リア充を目指す栗原キホ、出元亜衣、
無口な長身黒髪ロング・平間凛。
JK5人グループが頭のネジが外れた掛け合いを繰り広げて、
<母艦>の非日常に対峙する日常世界を構築。

例えば門出は担任教師の渡良瀬を慕っていますが、
この教師と生徒2人の会話も、ちゃんとした型に収まり切らない人間と青春を示唆していて不謹慎で面白い。

あとは、おんたんのイケメンメタボな兄で“ネット監視員”(ニート)のひろしが挑む、
SNS空間に広がる“情弱”どもの“総意”とか。

全体に、情報社会に監視されることを前提として、
火を点けられないように社会が強いた役割を仕方なく演じてやってる倦怠感が滲み出ており、
これもまた地球人のオワッてる感を濃厚にします。


【声優 4.0点】
主演・小山門出役にはYOASOBIのボーカルとしても活躍する幾田 りらさん。
相方の中川凰蘭役には、あのさん。
メイン2人にアーティストをオーディション選出して周りをアニメ声優で固める布陣。

“ナチュラル”なボイス素材を求めてのアーティストの主演起用。
確かにおふた方とも、地声が高音スウィートなアニメ声で天然素材としては上質。
ですが、私はやはり自然体を求めるにしても、演技力を磨き上げた声優にナチュラルな演技をさせるのがベストと考えるので、この点数が上限。

ただアーティスト2人でと決めた以上は、
下手に声優の枠にはめずに、2人の表現者としての感性に任せるという判断は、素材を活かす上ではベターな選択。
掛け合いシーンでは同じ歌手ならではの波長が合い、
仲良く喧嘩する良いリズムが生まれていたそうで。
声優陣も交えたJK5人組のバカ騒ぎの空気感もスムーズに出ており心地良かったです。

原作者いわく、アフレコ時は、主演おふた方とも作品世界に入るための準備はしてくれていたとあって、
宣伝目的で起用した俳優・タレントを“お客様”扱いする劇場アニメ作品よりは良好な仕上がりだったと感じました。


EDクレジットの最後には、
門出が愛読する作中漫画でシナリオにも深く関わる黒い『ドラえもん』?wこと「イソベやん」にて、
イソベやんに“内緒道具”をせびる自堕落女子・デベ子を演じたTARAKOさんへの追悼コメントが表記。
『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ役など、だらけた演技も天下一品の楽しいお方でした。
ご冥福をお祈り致します。


【音楽 4.5点】
情報過多な東京の日常社会に溢れる生活音、
そこを切り裂く<母艦>絡みの非日常の異音、放たれるレーザー兵器の発射音など、
立体的に表現された音響は、本作劇場鑑賞の一番の意義と言っても過言じゃありません。

主題歌は主演アーティストのお二人が担当。

前章はano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」
作編曲を凛として時雨のTKが担当。

曲調はテンション高めの無邪気な作風ですが、
歌詞世界は“地球オワタ”“地球が壊れたよ”などとシッカリ病んでいるので油断は禁物ですw

投稿 : 2025/04/19
♥ : 22

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

意外と新しい感覚? かな!

先ほど観終わりました。
原作は未読です。
先ずは、前半部分まで。

面白かったです。ワクワク。
少しも飽きませんでした。
必ず、後半も観ます。

あ、EDの後も観てくださいね。





あんまり面白いので、原作コミックに手を出しています。
なるほど、この絵を動かしたのか。
あ、アングルが少し違ってる。
間の取り方の計算が絶妙。
そんな発見がいくつもありました。

でも後半部分の購入は手控えます。
私的には、やはり映像から入りたい気持ちです。
ぜひ、前章(本作)をご覧になってみてください。
そして後章をご一緒に楽しみませんか?

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

62.7 2 キャッキャウフフで宇宙人なアニメランキング2位
もめんたりー・リリィ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (243)
188人が棚に入れました
「友達…できるかなぁ…」 転校生・霞れんげは新生活に不安を抱えていた。 なにせ知らない人と話すと気絶するんじゃないかと思うほど、 彼女はコミュニケーションが苦手である。 重い足取りで教室へと向かうと、 なにやら賑やかな声が聞こえてきて…? 「れんげちゃんも一緒に、今しか出来ないことをやろうよ!」 GoHands×松竹のオリジナルアニメプロジェクトより、 少女達の『したいこと』をポップにコミカライズ!
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

オモコロライターが企画で考えてきたオリジナルアニメ案を本当にアニメ化してしまった感。

 
 第13話と第14話視聴しました。
 {netabare} えっ、14話!? しかも地上波では流れない特別編!?

 と、配信で視聴している身としては、最終回に予想外の角度からのサプライズでした。
 主に、この作品に特別編を作る元気があったことについてですが。

 上記のとおり第14話は地上波では流れないようですし、公式ホームページにも第14話の存在は明記されていないので、この第13話が作品の最終回であるという心持ちでいたいと思います。


 そしてその第13話なんですが…

    なんか、ダラダラとした最終回やな。

 というのが、初見時の率直な所感です。
  
 一応、冒頭に残党のワイルドハントとの戦闘描写はありましたけど、結構 作中通して使い回されてきたアクションシーンが目立ちます。
 そしてその後は基本 キャラのバストショットの会話シーンで進行するので、こういう所感になるのは致し方ないと思います。

 
 各シーンについて

 まず、冒頭のオリジナルの さざんか と ひなげし が鳥を発見するシーン。

 「久し振り、鳥みるの!」「生き物くん、何年振りだろ」という台詞がありますが、これは単純にあのバロール戦から数年が経過しているという認識でいいんでしょうか?
 なんかその後のやり取りや、キャラの見た目的にもにそこまで月日は流れていないように感じるのですが、どうなっているんでしょうか?

 それと、生き物を見ること自体が久し振りと言っていますが、えっ?あれ?ワイルドハントって人間以外の生き物も消してたりしてます?
 "繁栄した知的生命体だけを抹殺する"という役割からそんなことはないと思っているんですが、だとすれば野生化した犬猫なりカラスや鳩なり、いくらでも見かけそうなもんだけどな…。

 あとこの鳥自体も、顔と体はマガモのメスっぽいのに羽だけやたら白いんですよね。
 自分が不勉強なだけでそういう鳥が実際にいるのかもしれませんが、なんかちょっとキメラっぽいというか、突然変異体っぽいというか…。
 単純に自然が戻ってきた ということを示したいのか、特殊な環境下でも適応する種がいる みたいなことを示したいのかよくわかりません。

 
 次に、今回の割烹パートは「お茶漬け」ということで、材料が紹介されているシーン。
 思いっきりツナ缶が鮭フレークと紹介されていますが、これはわざとですか?
 鮭フレークが無いのでツナ缶で代用していますよってことですか?
 別に好みの具材として食べるんだから、代用する必要ないですよね?
 今までカニ缶とかフリーズドライの野菜とか出してきたんだから、別に鮭缶を登場させてもいいですよね?
 ということは、盛大にミスったってことですか?


 あと、そもそも最終回で〆っていう要素が強いからこその「お茶漬け」なんでしょうけど、なんだかなぁ…。
 どこまでを料理と呼ぶか というような論争がしたいわけではありませんが、お茶漬けを作るのがギリなラインなら もう別に おにぎり食ってればええやんという気がしてしまいます。
 保存食をアレンジして別料理に とかでもなくただただお茶漬けをお茶漬けとして食っただけですしね。

(すずらんちゃんに鍛えられたという割に未だこの程度、というのも前述した月日の経過との齟齬を感じるところです。)

 うーん…なんというか、最期にきてまでこの「割烹」つまりは「料理」というものを特殊スキルが如く扱ってしまうのは、テーマに対する思慮が足りないよなと思ってしまいます。


 それをより顕著に感じる点として、食事後 出会った少女に諸々事情を話すんですが、なんともフワフワしていて、要は死んだ仲間がやっていたからやっているんだという旨の話をします。

 これって、なんか若干外してないか?

 ちょっと先の話になってしまいますが、第14話でねりねちゃんが話した「美味しいから元気になれる。きっちりしていてもご飯がつまんないんじゃしょうがないしね」これこそがこの作品のテーマの本質であり、れんげちゃんが「割烹」を通して体現したいことなんじゃないのか?

 この思いを継承してこそ意味があるんじゃないのか?

 なんかどうにも、外側だけを真似ているようにしか感じない。



 その後、ワイルドハントを処理して「俺たた」で締めとなります。

 えり姉がミズガルズをクビにしてて笑いました。 

 でも、これ結局バロール並みの敵が出てきたら、今度はえり姉が玉砕して終わりそうですね。
 これから、自衛隊の駐屯地の兵器を取り込んだチートと呼んでいたワイルドハントがわんさかいる場所に行くならなおさらです。
 その場合、ミズガルズがティルフィングと合体してさらに強くなるから別にいいんですかね。

 これから先、彼女たちや生き残りの人間は命を担保にしてティルフィングを完全自律型ワイルドハント殲滅兵器へと魔改造し続けていくしかありませんね。

 それか、各地にあるというあの謎施設をグレイプニルでどうにかハッキングして味方のままコピー兵器を叩き起こしてまわり、人海戦術でワイルドハントを殲滅する とかでしょうか。


 せっかく新たな視点として新キャラを出すなら、もうちょっとメンバーが成長していて欲しかったな。
 少女の口癖どおり、特殊部隊のような怖い雰囲気を持ちながらワイルドハント狩りをしているが、一転して和やかなご飯タイムへと移行するみたいな。

 見た目や衣装の変化、アンドヴァリの進化など 新たにデザインするのは容易ではないことは承知していますが、特別編の14話を作れるんなら全く無茶な話でもないと思います。
 
 というのも、現状あまりにも希望が無さすぎる。
 メンバーは各々、未来の展望を希望として語っていますが、現実逃避にしかなっていません。
 せっかくここまで付き合ったんだから、もうちょっとなんとかなるかもという希望を見せてもらえんもんかな…。

 今は季節をコロコロ変えて遊んでいる、保存した文明に対して色んな環境を与えてみる実験装置とやらが何かに使えるかも、とか。
 そもそも、ヤバたん たちも一枚岩ではなく地球をこうする事に反対派もいて、あの謎施設はその一派が仕込んだ対抗策であった、とか。
 なんでもいいんですけど、ヌルっと終わるよりまだ希望が持てました。


 MMYは駐屯地で全滅し、あの女性しかいないコミュニティも遅かれ早かれ壊滅するルートしか見えなくて、こんなにも展望が見えない「俺たた」Endも珍しいと思います。

 何がどうなってどうしたかったのかよくわからん、根本的な部分から見直しが必要な、ぜひとも今作の反省を次に活かしていただきたい作品でした。

        {/netabare}
 
 第14話視聴しました。
 {netabare} 個人的に、この第14話は作中通して一番面白かったと思います。
 
 単純に、もう死んでしまった彼女たちの元気な様子を回想としてでももう一度見れたことが嬉しかったです。

 特に、食材が手に入らなくなるかもしれないのにこんなにも贅沢に使ってしまっていいのだろうか、と悩むれんげちゃんに対し、ねりねちゃんが「美味しいから元気になれる。きっちりしていてもご飯がつまんないんじゃしょうがないよ」というこの作品のテーマに向き合った台詞が出たのは、望外の喜びでした。

 さらにそこから、自分のアンドヴァリのせいでれんげちゃんが記憶を失ってしまったことについてや、ねりねちゃんかられんげちゃんへ継承されたアンドヴァリを見てもゆりが反応を示していなかったことについて、など個人的に気になっていた部分への言及がされたのも良かったです。

 まぁ、強引に 回収 処理 をしている感は否めませんが、最終回の特別編時空というなら充分許容範囲だと思います。

 そして、なにより2度も姉を失ってしまったすずらんちゃんの気持ちの整理がちゃんとなされていたことが大きいと思います。


 割烹パートについてもこれまでのなかで一番良かったように思います。
 特に実際調理に移るまでの わちゃわちゃとしたやり取り にちゃんとフリとオチがついていて純粋に面白かったです。
 これまでキャラ付けのために強い個性を雑に付与されただけの主要メンバー同士のやり取りはシャバいだけでしたが、常識人のすずらんちゃんがツッコミになることでようやくバランスが整ったのだと思います。
 
 しかしこうなると、ちゃんとキャラのバランスがとれてさえいればこの作品はもうちょっとマシになったのだと思うと惜しい気持ちになりますね。
 
 あと、単純に料理が美味しそうでありちゃんと食べているっていうのもあります。

 ただ、第8話で「割烹」というワードにすぐ反応していたはずのすずらんちゃんがここでキョトンしているのはどういうことか?とか、さすがにこれだけの人数に料理を準備するならもうちょっと大人が率先するなりちゃんとしよう!とは思いましたけど。
 

 そうして、MMYは必ず戻ってくると約束して過酷な戦いの旅へと繰り出す。
 新たな生存者を見つけて、皆で食事をしている写真で
無事を報告しつつ…という締め。

 えっと…あの…こっちを正式な最終回とした方が絶対いいと思うんですけど…?
 大人の事情というやつですか?


      {/netabare}


 第5話まで視聴しました。+アニメージュのインタビュー記事を読んで
 {netabare} ここまでの本作品の印象をざっくりまとめると、第1話は正直 なんじゃこりゃ止まりで困惑が勝ってしまいましたが、第2話にて 主要キャラのゆりが死んだり、えりかが追い詰められて口調が変わったりっていう印象に残るシーンがありました。
 若干、漫画・アニメにおける一つの技法…というかあるあるをこれ見よがしに披露してる感じはありましたけど、なんじゃこりゃなりに見所を作って視聴するモチベーションにしようとする気概を感じました。

 しかし、その少しだけ上向いていた期待値とモチベーションを第3.4.5話で丁寧に切り崩してしまった印象です。
 バトルがないから という理由もあるでしょうが、それで言い訳できないくらい いかんせんキャラの過去や現状に対するあれこれや会話シーンが本当に真正面からつまらない。
 一応、結果としてキャラ同士の関係が深まっているみたいですけど、それ用に話を用意した割に無難で かつそこに至るまでのプロセスと割烹パートで余裕でマイナスです。

 しかも、 なんだか制作側は この後半のペアなキャラ同士のやり取りと、それまでの三分の二くらいを占めるおもんないパートを「振り幅」だと思っていそうなところがより厄介なんですよね。


 そして、この作品を語る上で避けては通れない 割烹パート について。
 滅んだ世界でも美味しく食べることを重要視するスタンスは面白いと思いますし、話の構成面から見ても割烹パートがあることで話のリズムが取りやすくなっているのも良いと思います。


 ただ、どうしても気になるのは、やっぱりこのGoHands特有のCGを活かした画面と料理って相性悪くね?っていう部分です。
 
 なんでわざわざ苦手としているもんを軸に置いたんや?

 いや、むしろ苦手としているからこそ この機に挑戦したいんだ!っていう熱い気持ちがあるなら良かったんですけど、肝心の調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんでしょうか。

 あの…GoHandsって前作の「デキる猫は今日も憂鬱」で料理の描写を頑張っていましたよね?
 調理シーンも使い回しが多かったですけど挑戦はしていましたよね?

 当然、その時得たノウハウをブラッシュアップし、また 進化させて、自分たちのオリジナル作品という絶好の機会にぶつけるか 挑戦する姿勢を見せてくれると思うじゃないですか。

 しかも割烹っていうワードを使い、セリフでも調理そのものとフォローまで入れてるじゃないですか。

 もう一度言いますけど、調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんですか?
 
 一応、出来上がりの料理はそこそこ頑張ってはいますけど、実際食ってるシーンがあるのは第1話くらいでその後は基本カットだしなぁ…。

 テーマとして早々に死んでますけど、マジで何がしたいんでしょうね。



 アニメージュのインタビューを読んで

 監督は、本作の企画の成り立ちと どのようなテーマを軸にしたのかを問われ、こう答えています。

 監督 GoHands は創立以来、常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しています。今回、松竹様からオリジナル企画のお話をいただき、「世界が滅びた廃墟で、戦いの中で仲間たちと生きていき、美味しいご飯を自炊するアクション料理企画(笑)」を提案しました。さらに松竹様からリクエスト「女性が主人公にしたストーリー」「海外展開を見据えたこだわりのアクション」も反映しています。
 テーマは「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」ことです。同年代の友人と補完し合って成長すること。私が歳を重ねて感じるようになった、友人へ感謝の念も込めています。

 
 オリジナル企画やりましょうって言われて、自分でも半笑いのこの企画を提案し通ってしまうって…
 いや、いいんですよ? まさか通ると思ってなかった企画が結果跳ねた とかの美談になるなら。
 でも、現状そういう兆しはなく、1話分の尺を埋めるのにも苦心しているように思えます。
 テーマの部分も要は、友だちを大事に ってことらしくもうこれ以上の発展は正直見込めません。

 常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しているのは素晴らしいですが、死んだ卵を温めストックしているだけならあまり誇れませんね。


 総じて、レビューのタイトルにもしているように、なんかプロの仕事って感じがしないんですよね。

 本当にオリジナルアニメ企画を持ち寄ろうという遊びで、相手がこの企画をもってきて「主人公の口癖は"割烹"です」って言われたらそりゃ大笑いしますし、ほんとに出来そう!と盛り上がるでしょうけど、会議室で話している時がピークのもんを実際やっちゃったらそりゃこんな感じになっちゃうよ…。


 ここまで視聴した以上、骨は拾うつもりでいます。

 次回に期待です。



        {/netabare}

 第6話視聴しました。
 {netabare} 水着回でした。 

 本当にただただ水着回でした。
 
 とはいえ、唐突な水着回はオリジナルアニメの特権ですので大いに結構だと思います。

 いつもの 標準速度での視聴が少々苦痛に感じるような空虚なキャラ同士のやり取りも、視覚的に目新しいことでマシに感じられました。

 一応、"人間である証明をする"という難解な目的があった上での茶番だったのも良かったです。


 ただ、まぁ…最終的にシトロンさんを敵ではないと判断した理由が、文面的にどうやら人間側の方に仲間意識を持っているっぽい でいいなら、このプールに来るまでに遭遇したらしいワイルドハントを自分たちが倒す様子を撮影して送ればよかったんじゃ…。
 
 それも人間であるという確たる証拠にはならないかもしれませんが、少なくともワイルドハントの敵であることを示せれば良かった気が…。

 いや、今回のような水着回にマジレスしても仕方ないのでやめましょう。

 
 次回は久し振りにバトルシーンがあるようなので期待です。

            {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 今話は、面白いかどうかはさておき 取り敢えず続きが気になる作りになっていました。
 これまでの直近3話と比べて来週が楽しみです。


 キャラ同士のやり取りは相変わらずシャバいですが、戦闘していると画面が派手で良いですね。
 背景の上にエフェクトを乗せて それから人物 というようなレイヤーの境目が目立ちますけど…。
 この作品は、アクションが映えるとか作画が良いって感じではないですが、この派手な画面作りには期待していきたいですね。


 内容面では、今話の最後にれんげちゃんはみんなのもとから去ってしまいましたが、その理由付け 動機付けがちゃんとしているのも良かったと思います。
 ………この作品に対する期待値のハードルがかなり下がっているので、ちょっと大袈裟に感じているきらいは否めません。

 家族や友人と過ごしているみんなと違って記憶のない自分、身体が普通の人間とは違うこと、でネガティブになったところで希望となる 妹がいるかもしれない という情報、単独行動もやむかたなし と説得力があります。
 ただ、多くの人間が消滅した世界としているのに、たまたま生き残っている20人程のグループにメンバーの家族や知人がもれなくいるのは、れんげちゃんに気まずい思いをさせるための力技すぎて笑いました。
 男がいなかったのはここに辿りつくまでに犠牲になったとかなんですかね。
 

 今話でようやく登場した しとろん は戦う力などは持っていない一般人のようでしたが、さすがにここまでキーキャラクターと扱ってきた手前 何かはありますよ…ね…?
 他のみんなは持っていないスマホを持っていることなどから、れんげちゃんの亜種とかなのか?

 なんかこの作品、一見、意味無さそうなことが実は意味ありましたっていう伏線回収がやりたかったけど結局意味ありませんでした!ってなりそうで不安なんですよね。

 回収できなかった伏線だらけの地雷原のような作品にならないことを願います。
 次回に期待です。
 
            {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 今話は重大な要素として "霞 れんげは確かに死亡したはず" というのが明かされました。

 ワイルドハントには人を消してしまう力がある とのことでしたが、バロールはれんげちゃんを殺した後そのまま立ち去っていったのには何か意味があるんですかね?
 単純に殺して満足したんでしょうか?

 れんげちゃんがこうなったのは、殺した時に何かされたのか、死体となってから何かされたのか 気になりますし、こうなってくると、ゆりちゃんがラスボスとして復活してくることを期待してしまいますね。
 

 あとちょっと気になったのは、妹ちゃんの反応です。

 目を覚ましたれんげちゃんの挙動を見て「なんか…変 その反応…」  
 いや、気になるのそこか?そんなこと言うてる場合か?

 「あたしのこと覚えてないの?」とか「敬語もやめてね」とか  
 いや、だからそういう次元じゃなくない?

 びっくりポイントの為のフリの台詞を違和感を無視して言わせている感がすごい。
 
 しとろん が人間かどうか疑う警戒心はあるのに、埋葬した人間が蘇ってきた異常自体に何の対策もせず横で控えてるってなんなんでしょうね。  
 身内だから油断したって言えばまぁそうなんでしょうけど、あの少々ヒステリーな女性とかは反対しそうなもんですけどね。

 妹ちゃんは 若干 受け入れてくれそうな雰囲気を醸し出してくれましたが、武器が変わっていることを発端に急ハンドルを切ります。
 鈴蘭ちゃんにとってお姉ちゃんの武器は結構なアイデンティティだったんですね。


 戦闘シーンは相変わらず派手で何よりです。

 戦闘の内容自体は基本ずっと変わらず 相手にどう突っ込むか という脳筋なものですし、使い回しのシーンも目立ちますが、十分見応えはあります。

 
 その後、れんげちゃんとメンバーとのわだかまりの解消パートになるんですが、ここも相変わらずシャバいです。
 悩みがある、話して解決!を本当に人数分やっただけ。
 この主要メンバーはそれぞれキャラ付けがされているんですが、現状 縛りにしかなっていない。
 見分けがつく利点はあるものの、代わりに会話が不自由になり非常に表面的なやりとりで進行しているように思います。
 この作品は主要メンバー同士で絡めば絡むほどつまらないですね。


 個人的には水着回を挟むくらいなら、今回の件に関して2話分やって欲しかったなと思います。

 特に妹 すずらんちゃんについてはもっと葛藤する様子があってもいいのになと感じました。
 記憶喪失となって帰ってきたお姉ちゃんをおかしいと思ってはいつつも、それでもまた会えた喜びを噛み締める鈴蘭。
 けれど、やっぱりそんな都合の良いことはない 微妙な差異からこの人はお姉ちゃんではないと否応なくわかってしまう、拒絶したい気持ちと縋りつきたい気持ちの葛藤などがちゃんと描かれていれば、死ネタを扱う本作品にとってプラスになったように思います。

 
 次回予告ではまたみんなでワチャワチャしている様子が多かったので不安ですが、一応次回に期待です。

          {/netabare}
 
 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は物語が終盤を迎えるにあたってのブリッジ回であったように思います。

 
 冒頭、バロールを一先ず退け戻って来たれんげちゃん。
 すずらんちゃんは、死んだかもしれないとか記憶がないとかどうでもいい と今のれんげちゃんをお姉ちゃんとして受け入れます。
 
 前回、もっとすずらんちゃんの葛藤が欲しいと書いた身からすると、やはり心情描写の急ハンドル感は否めません。
 この年代の女の子が自分の姉を自ら埋葬するって、よっぽどな事だと思うんです。
 この作品やたら埋葬する描写がありますが、そこには故人を弔う気持ちが尊重されているんだと感じています。
 最終的にすずらんちゃんが受け入れるのはいいんですけどその心情の変化をろくに描かず、どうでもいい!とか鼻水とかのギャグで流してしまうのは、なんだかなぁという気持ちになります。


 他の人がアンドヴァリを持って戦わない理由に一応言及したり、ワイルドハントは情報共有をしていない などの設定が開示されたのは良かったと思います。

 
 その後のBパートは最後のゆり登場の数秒だけ見ればいい内容でした。

 思ったことを率直に言わせてもらうならば、

       「飯を食うシーンいれろや。」
                     です。

 自分たちで提示したテーマにくらい実直に向き合ってくれよ…。
 ここをちゃんとやってくれるなら、道中馬鹿みたいにかっぽーかっぽー言ってても許せるのに…。

 次回に期待です。
        {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} 前回のブリッジ回を経た今話、物語の根幹に迫りそうな謎がズドンと落とされました。

 ゆり と思しき人物を追って謎の施設に辿り着き、そこで自分たちと同じ見た目と名前の存在に出会います。

 まぁこの辺り…さっさとこの施設に移動させたかったのは分かりますが、何故ゆりは1人で行動してたのか とか、何故ゆりはすぐさま逃げ出したのか とか、どうやって忽然と姿をくらましたのか とか、何故れんげ達がこの施設を見つける描写がカット切り替わりのいきなりで まるでワープしてきたかのようになっているのか とか気になる部分は多々あります。

 
 今回わかったことは、れんげちゃんはねりねちゃんと行動していたことがあり、今使っているアンドヴァリは元はねりねちゃんのものであるということ。
 そしてその際、ねりねちゃんの記憶が上書きされるかたちになり、れんげちゃんは記憶喪失になったと思われるということです。

 若干時系列が混乱しますが、
 バロールとの戦闘でれんげちゃんが命を落とす→なんらかの要因で復活する→ねりねと出会う→記憶を失う
 ということでいいんでしょうか。

 死んだから記憶を失ったわけではないんですね。

 第8話ですずらんちゃんが「武器…前と違うんだ…」と言っていたのは、ティルフィングと融合したから ではなくもっと根本的に違っていたからなんですね。
 最終回あたりでれんげちゃんは自分のアンドヴァリを取り戻したりするでしょうか。
 

 しかし、こうなるとちょっとわからないのは ゆりの反応です。
 第1話や第2話でれんげのアンドヴァリを見ても特に反応せず、気がついたら持っていた というあやふやな入手経路についても特に気にした様子はありません。

 ねりねちゃんを捜すためになんとしても先に進みたい と意気込んでいたことを考えると、こんな千載一遇な大ヒントを前に無反応だったのは何故なんでしょう?

 もしかすると、ゆりちゃんの視点での回想で実はこの時内心ドッキドキだった と語られるかもしれませんが、さすがに違和感だと思います。


 ねりねちゃんの死に際の言葉を伝える為に力をくださいと手にとったアンドヴァリは、れんげちゃんの記憶を消し、識別しやすい形をしているのにもかかわらず ゆりにはピンと来ず、上書きされたという記憶は結局不発で、結果無茶な作戦を決行するに至り ゆりは死ぬって、よく考えると何もかも上手くいかなかったの笑えますね。

 ついでに思い返してみると、ゆり達はれんげちゃんのアンドヴァリの戦闘力を頼りにゴリアテに挑んだわけですが、この場合 空を駆ける高機動力でひなげしちゃんを乗っけて 移動の手間で諦めていた別ルートの探索をした方が確実だったかもしれませんね。

 あぁでも、当初の想定ではゴリアテを1体倒すだけで良かったからそっちの方が早かったのか。
 しかし、ゴリアテが複数体現れる想定外が起きた と…あれ?じゃあなんで逃げなかったんだっけ?
 あぁ…えり姉が別に根拠もなく 逃げられないわ! って断言したからか。
 結果論かもしれないが、全員がかりでさっさと前方のゴリアテを倒して逃げに徹した方が良かったんだろうな。
 後方から来られた時はそれこそ えり姉が殿を務めればよかったわけで…高機動力のれんげちゃんと組んでもいいし…。
 


 まぁともかく、今回はまだ事情を知らない同士がかち合っただけなので次回で色々わかることを期待します。

 次回に期待です。

       {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} 今話は期待通り様々な情報が明かされた回
でした。
 
 整理してみると

 この施設はワイルドハントと同じ起源であり、また目的も同じ "知的生命体の消去 抹殺"である。
 
 れんげを除いたメンバーは、情報収集のためサンプルとして集められた人間をコピーして作られた兵器である。

 その起源 呼称"ヤバたん" の目的は、様々な状況下での生物の変化を研究すること、また 繁栄した文化や文明を記録することである。

 しかし、ヤバたん側の重大なトラブルにより今回の計画は瓦解し稼働中止命令が出され、この世界は現状中途半端に置き去りにされてしまった模様。
  
 れんげはコピーではなく人間だったが、ねりねのアンドヴァリから影響を受けて様々な弊害が出ている。
 
 とのこと。

 
 色々なことがわかった一方で、疑問が残るところとしては、
 
 サンプルの人間の体と記憶をコピーした兵器を作り、ワイルドハントの起動に合わせてあらかじめ用意されていた武器アンドヴァリを使って共に知的生命体を消去する、

 という点。


 …………? なんでわざわざそんなことすんの?

 ワイルドハントっていう言わば戦闘に特化した部隊がいんのに、わざわざ抹殺対象の体と記憶をコピーした兵器を作る意味って何?

 "あらかじめ用意されていた武器アンドヴァリを使って"って何?w 後乗せサクサクすぎん?w

 「要職に就いている人のコピーは内部から混乱するように動くよ!」ってそれっぽいこと言ってるけど、結局そんなことしなくてもワイルドハントだけの力で充分やった訳やろ?

 っていうかワイルドハント自体が、人間が使っている兵器を操れたり取り込んだりできるんやろ? ますますコピー人間兵器いらんくね?
 抹殺が目的やのに、えり姉の武器なんて防御特化やん。
 えり姉、どこまで存在意義ないねんww



 そもそも根本的な話、生物の変化の研究や文化文明を記録するにあたって知的生命体を根こそぎ抹殺しなアカン理由って何?

 ヤバたんが、地球 繁栄したなぁ よし!頃合いだ!ってなった根拠って何なんでしょうね。


 れんげちゃんの方が人間だった というのは驚きました。
 前回私は時系列で考えましたが、別々で進行していたんですね。
 ということは、れんげちゃんも他の場所にあるこの施設で目を覚まし単独で地上へと出たってことなんでしょうか?随分アクティブですね。
 
 稼働中止命令が出たからサンプルを解放したとのことでしたが、じゃあワイルドハントくんやラットも活動を停止しそうなもんですけどね。
 そこはちょっと与えられている権限とかがちょっと違うのでしょうか。


 
 今回にて、所々粗さはあるもののこの世界が何故こんなことになってしまったのか がわかったことでこの作品がどう着地するのか俄然楽しみになってきました。

 さらっと言っていた、保存した文明に対して色んな環境を与えてみる実験装置もある というのが鍵になってきそうな予感がします。

 次回に期待です。



              {/netabare}

 第12話視聴しました。
 {netabare} 今話はまず前回の引き通りみんなでフルコース作りをし、「謎の施設でドンドン割烹パーティーナイト」となりました。

 賑やかで大変結構なんですが…あの出来上がった飯…なに? マジで?

 「こんなに楽しいフルコース」ってサブタイトルの回によりにもよって一番マズそうなんですけど…。


 まず一際目を引く、おそらくちらし寿司をイメージして作られたと思われる物体。

 最初、地雷が皿に載って出されてるのかと思いました。

 持っていた缶詰類からおそらく、カニ缶 サバ さんま だと思うのですが、とにかく色味が悪すぎて鉄片と腐りきったキウイにしか見えません。


 続いて目を引く、何故か放射状に そして なぜか開かれた状態に並べられているおにぎり。
 一応、具材が何かわかるように と理由付けできるんですが、そもそもこの場に11人いるはずなのに8つしかないんですよね。
 画面右下端にさらなるおにぎりが別皿で見切れているので人数分はありそうですが、こっちは普通に立てて何故か海苔は巻いてないんですよね、なんでわざわざこんなことしてるのか分からなすぎて怖いです。


 そして、大皿のパスタ これは唯一救いのある1品なのでいいんですが、その上に見えるはさらなる驚愕、カレーライス。

        米ばっかりやんけ!!
 
 直後のカットでテーブル上に少なくとも6皿分のカレーライスが確認できますけど、これ下手したら人数分カレーあるんちゃうの笑

 パスタも合わせて、炭水化物のオンパレードやん!高校球児か!
 栄養について言われても信用できひんて!

 ほんの一手間で幸せが加わるって言うけど、これはもう割烹の精神ていうより、とにかく腹をパンパンにしたいっていうドカ食いの精神やん。

 ねりねちゃんの「なにこれ」って台詞が妙に面白いです。

 
 なんというか もう、美味しそうに見せようって気持ちが全く感じられない。

 そもそも ただでさえこの謎施設の背景自体が青いのに、なんでわざわざ青のギンガムチェックのシートを敷いて、さらになんで食器も全部青色やねん。
 全力で食欲を削ぎに来てるやん。

 「ここももう安全じゃない」っていうなら、もういっそ解放的に外とかで食事させればいいのに。



 その後、バロールへと挑む前コピーれんげの墓参りをしている一幕。
 えり姉「れんげちゃんはこれ以上戦わないで!バロールはお姉ちゃんたちでやっつけるの!」
 言ってることはもっともですし、役割として言ってることもわかるんですが、一番戦力にならない奴が言ってるのは苦笑を禁じ得ません。

 実際頑張るの他の3人ですしね。

 なんだったら、えり姉はオリジナルたちの護衛してた方が良いんちゃう?


 あと、ちょっと気になるというか引っかかっている点として、この謎施設について数話かけてやりましたけど、結局やることもやれることも変わってないってのはなんかモヤモヤします。
 バロールを倒そう! から とりあえずまぁバロールは倒しとこう!みたいな…。
 むしろ、より希望がなくなっただけというか…。

 この作品、世界観がブレてたり粗かったりするのにムダに理不尽なんですよね。
 
 特にれんげちゃんが蒙っている理不尽については第10話の時にも触れましたが、結構コピーねりねちゃんの所為なんですよね笑
 諸々の事情を知らず、悪意もなかったとはいえ尽く悪手に繋がっているのは笑います。
 確かにれんげちゃんはあの時、決意と共にアンドヴァリを手に取りましたが、ただし記憶は消え徐々に体は蝕まれ命を落とす と聞いていたらどうだったでしょうか。
 あと、今思うと勝手にティルフィングと融合したことって完全に最後の一押しだった気がしますね笑


 そして結局、バロール戦はれんげちゃんの命懸けのタイマンにより相討ちという形で決着しました。 
  
 れんげちゃんは何やら感動的なことを言ってくれましたが、どうしても他にやりようはあったんじゃないか?と思ってしまいます。

 前々回にて、謎施設をハッキングする際、みんなのアンドヴァリの力を合わせてグレイプニルの力を増強するみたいなことをやっていましたが、こういうのがアリなら、バロールもハッキングできたりするんじゃないのか?
 バロールはさすがに無理としても、オーガと呼んでいるワイルドハントならいけそうな気がしてしまうんだけどな…。

 
 この作品の当初のテーマって「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」だったはずなんですが、ここまで視聴している感じ なんかずっと誰かが誰かの犠牲になってばっかいるんですが、これは正解なんですか?


 次回はいよいよ最終回です、予告を見た限り「俺たた」ENDっぽいんですが、どう締めくくるのでしょうか。
 今回、割烹パーティーしてなければ全12話で終われた気もしますが、大どんでん返しが見られるでしょうか
楽しみです。
 
 {/netabare}

 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

第1話 ゲーム販促っぽい感じ。来週「マミる」展開があるなら見たいかも。

{netabare} まず目を引くのはCGです。一目で「好きな子がめがねを忘れた」の制作会社だということがわかります。ちょっとディテールがうるさい気がしますが「好きな子」の1話より見やすくなっていると思います。

 テクスチャや映り込みの処理から言って相当なスペックのコンピュータを持っているか、処理技術が発達している気がします。その点では興味があります。まあ、それが髪の毛と胸揺れの過剰さにもつながってはいるのでしょう。そこをどう見るかですが、私はもうその辺は気にしないようにしています。ただ、胸揺れの物理演算は横方向と重力の関係がおかしい気もしますけど。

 展開は一目「宇宙戦争」ですね。女子たちが戦う感じは「舞乙HIME」だし、機械生命的なものは「NieR:Automata」感もあります。それと「ブルアカ」「アークナイツ」「アサルトリリィ」など、ゲーム原作アニメ感が強いです。この作品が実はゲーム販促アニメですと言われても意外ではないです。女子だけだし。そんな感じのオリジナルSFです。

 その女子しかいない理由が有るのか無いのか。その辺も気にしたら負けなのでとりあえず保留します。キャラ造形もテンプレだしメインヒロインの初期設定が記憶喪失ということです。総合的に言えば、どんだけ都合よく盛ってるんだ?という内容ではあります。

 1話切りでもいい気もしますが、次回予告で『マミる』のか?(まどマギ関連用語)という期待が無くはないです。対象のキャラの声優さんが失礼ながら有名な役をあまりやったことが無い方なので。そ
 して、皆花の名前なのにこの子だけ『えりか』なんですよね。仲間ではないという示唆の気もします。奇乳だし。ただ、調べるとエリカという花はあるんですよね。でも、他のメンバーの花の名称に比べて一般的じゃないし、ひらがな表記が不自然でもあります。
 一方でそれをやるなら予告はすべきではないでしょうけど。ただ、引きとして2話目の話題として「まどマギ」展開を意図して、興味を引きに来た可能性も考えられます。

 題名はリリィーですから、メインヒロインのユリの事です。百合展開も意味しているかもしれません。momentaryは瞬間とか儚いですが、記憶設定とかけている可能性もあります。瞬間・記憶でドラマを作るなら「掟上今日子」のような短期記憶しか持てない設定も考えられます。「まどマギ」展開ならループの可能性もありますけど、そこまで行くとやりすぎかなあ。

 鬱展開をやるなら見たい気もします。CGも興味あるし。3話までは見てもいいかなという気になりました。

 正月なのでTVで見たので細かいところを考察したりクレジットは確認できていませんが、配信でちょっとその辺確認したいですね。{/netabare}


第2話 エリカおねえちゃんの「ふざけんなよ」があったので来週も一応見ます。

{netabare} うーん、まどマギ?やはりこれはタイムリープ、死に戻り系なんでしょうね。それは第1話の2話予告で予想が付くのでいいとして、友情ごっこにもうちょっと説得力があればなあ…都会の中心に皆で一緒に行く動機とか作戦とか食糧事情とかも設定が甘いです。

 ただ、死ぬのそっちかあというところは、まあ、予告からは外してきましたね。それと「ふざけんなよ、誰もこないじゃない」のセリフがあったのでもう少し見ようかな。CGも独自性があると言えばあるし、何よりオリジナル作品は3話、5話くらいで化けることもありますし。何より、エリカおねえちゃんがいつもあんな感じでボロボロにされて暴言が聞ける気もしますし。

 声優さん「誰もこないんじゃない」のセリフ、決め台詞なんだからもうちょっと滑舌良くお願いします。聞き取れなくはないですが、ビデオのスロー再生して確認しましたよ。{/netabare}


第3話 ストーリーに興味はありますが、いろいろ不足感も多いです。

{netabare} 恥ずかしながら、ゆりとれんげのキャラ名を取り違えていました。1話で後から合流した子が、ゆりかと思ってました。言い訳すると絵が濃すぎて話に集中していなかったかもしれません。と言うか、3話になってやっと集中して見られるくらい興味が出てきました。

 で、現状ゆりの能力をれんげが引き継いだり、以前の記録とか記憶が錯綜する展開がありました。そこがちょっと興味深いです。まどマギ臭はものすごくするんですけど、オリジナルだしストーリーを考えて作っているところに好感は持てます。

 少女の業を描いた「脱まどマギ」になれるかと言えば怪しい水準ですけど、しかし、まどマギのアナザー…あるいはモドキ程度にはなれるかもしれないという期待は持てます。

 水準で一番心配なのは、演出とキャラ造形です。エンタメとしての面白さが足りず、キャラのバックボーンが見えてきません。なので、感情移入型の視聴が難しいです。それっぽい萌え造形や言葉で作品を持たせるのはもう無理だと思います。アイドルものの人気が低迷しているのを見ればわかるでしょう。もう、この数年は演出とキャラが重要になっているのです。

 そして、世界観がなにを象徴しているのかというテーマ性も現状仕込みとして弱いです。せめて、あの武器が少女の何かを象徴していればいいんですけど、デザインがガンダムじゃないんだから、と言う感じで弱いです。思春期の少女は、恋愛、性、進路、過去、家庭、分断、いじめ…やりつくされていますが、それでも何かをいれないと物語にはならないでしょう。

 料理をする時間があれば、何かを描こうよという気がします。その料理に意味があるなら大したものですけど。こういう変化球は瞬間の引きにはなっても、ストーリーの緊張感を破壊するだけです。

 それでも、一般的な異世界転生や少年マンガ原作のありきたりのストーリーよりは興味が持てます。
 本作がまあまあのストーリーで終わるか、まどマギの深さのせめて半分程度のレベルの話になれるのか、それとも新しいまどマギのアナザーになれるのか。期待はしませんが、オリジナルへの挑戦としてしばらく見ようと思います。{/netabare}


4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

 令和のまどマギに挑戦してくれるのか、という期待を2話3話でしましたが、印象としてはそういう志ではないと思いました。なにか、尺を埋めるにはどうしたらいいのか、で汲汲としている感じです。

 もちろん、料理パートが邪魔なのはあります。その他の話でも、学校に来て思い出の話を作るのはいいんですけど、ストーリーの幹があって、それを表現するために、キャラのディテールがあって、エピソードがあって、緩急のためにコメディがある、と言うバランスを考えているように見えません。1クール分のストーリーをとりあえず用意しました…という、宿題の作文で原稿用紙を埋めるにはどうしたらいいのか?という感じがします。1万字のところを10万字書いてしまい、どうやったら削れるだろう?という感じはしません。

 ですので、見ているこちらも1シーン1シーンの意味で意味を考えるとか、さかのぼって咀嚼したり解釈したりという作業がありません。

 もちろん、すべての作品にそこまでの事は求めません。70点くらいでもいいんです。が、シリアスな話ならせめて何かメッセージが伝わってくる努力はしてほしい。メッセージが無くてもエンタメ特価なら、神が細部に宿っているようなエンタメマインドを見せてほしい。CGに走りすぎて作品のディテールからかえって緊張感が抜け落ちている気がします。

 日常系とか異世界転生もので頭を空にして見るならいいですけどね。それだって、やっぱりこだわりは必要だと思います。今後、鬱展開になるにせよ鬱の意味があるとは思えません。もっと悪いのは鬱にすらならない展開です。謎の提示は一応あるし仕掛けもありそうなのはわかりますが、弱いと思います。










 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

きつい…

「ハンドシェイカー」とか「好きな子がめがねを忘れた」とかを作ってきたスタジオなので、まあ「そういう」制作会社なんでしょうし、それを受け入れられる人も一定数いると思うので好みの問題ですかね?確かにぬるぬる動くし背景はCGらしく綺麗なんですが、こういうCG臭を隠しもしない画が苦手な私のようなロートルにはきついです。

加えて世界観やノリもわりと厳しいですね。なんかよくわからないキレイ目なアフターワールドで、悲壮感なく主人公たちがキャッキャうふふしながら謎のモンスター?と戦う世界観。それでもってキャラ立ちさせようとして性格がそれぞれピーキーになったり喋り方に癖があったり。CGアニメで画は悪い意味で「今っぽい」のですが、ノリは10年くらい前までよく「キャラ弁」とか喋らせていたころの古臭さを感じてアンバランス。最近勢いのある若山詩音さんも、本作ではそのたどたどしさが悪いほうに働いている感じがします。

急に割烹(調理)をブッコんで来るんですが、それとて別に面白くも新鮮味もないし、何がしたいんでしょうね。どういう層にむけて何を売りにしようと制作したのかさっぱりわからないアニメですが、自分にはキツイことだけは分かったので1話切りします。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 17
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